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ビル・ゲイツ絶賛の必読書

「名作中の名作。世界を正しく見るために欠かせない一冊」とビル・ゲイツが大絶賛し、大卒の希望者全員にプレゼントした本がある。『FACTFULNES(ファクトフルネス)』だ。100万部を超える大ベストセラーなので、本屋で見たかもしれない(読破した人はエライ!)。週間東洋経済でも表紙を飾り、特集された。

この本では冒頭で、世界に関する13のテスト(いずれも3択)を受ける。ノーベル賞受賞者やあらゆる研究機関の関係者、世界のトップたちも受けたテストなのだが、驚くことに、平均正解率がなんとチンパンジー(33%)以下なのだ(きっとあなたも間違う)。つまり、ぼくらは「積極的に」間違ったことを、事実だと誤認している(なにせ、適当に選んだ場合よりもはるかに点数が低いのだから)。

例えばこんな問題がある

質問9:世界中の1歳児の中で、なんらかの病気に対して予防接種を受けている子供はどのくらいいるでしょう?

A 20%
B 50%
C 80%

ちなみにぼくは「A」だと思った。「B」とも迷ったが、そんなに多くはないだろうと。「C」は最初から除外した。ところが、正解はなんとありえないと思った「C」だった。ぼくらは世界をどこかもっと「ドラマチック」で「悲惨」で「大変」だと思い込んでいる。でもそれはことごとく間違いで、世界はどんどん変わっているし、信じられないほど進歩している。もう一度言うが、ぼくらはそういった変化を「積極的に」間違えて認識している。

正しい判断の前提条件

車に乗るとき、目的地に最短距離で行こうと思ったらカーナビを設定する。でも、カーナビ上の地図情報が間違えていたら元も子もない。要するに、ぼくらが前提としている知識が古かったり、役に立たないほど間違えていれば、正しい判断なんてできるわけがない。これだけ世界の変化は目まぐるしく速いのだ。すべてをキャッチアップできない。となると、長期経営計画なんて、すぐに絵に描いた餅になる。

その証拠にと言ってはなんだが、Googleでは中期計画すら立てないらしい。計画は3ヶ月先までで、それ以上は考えないのだと。常に変化に対応し、柔軟に事業と組織をイノベーションさせていく。情報をどんどんアップデートさせていき、ライバルとはレベルの違うスピードで課題に挑戦し、進化していく。ぼくらにそういったGoogle式のやり方を教えてくれた人がいる。アレックスの辻野晃一郎さんだ。

“世界を変える会社”で学んだ秘密

辻野さんはベンチャー企業だった頃のソニーと、日本でまだ誰も知らなかった頃のGoogleでプロジェクトを成功させてキャリアを積み、「世界を変える方法」を学んだ貴重な日本人だ。キーワードは「出る杭」の集団になる。そのためになにが必要なのか。人材の考え方は。起業家資質の高い人をどう育てるのか。組織のなかで力を発揮してもらうのか。きっとあなたの興味をそそる内容だ。ビッグインタビューズに収録されているので、まだ観ていない人はぜひ。

ソニーとグーグルから学んだ「世界を変える」会社の創りかた

ではでは、また。

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